ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
法律で禁止されている魔法動物をまちに放してしまったことから巻き起こる騒動を描く。「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ作品です。
英文学ファンタジーはアメリカナイズされるとこうなってしまうのか。設定がわかりにくいのはさておき、現実世界における魔法のなんでもありさは無粋でしかなく、ワクワクもハラハラもしませんでした。人が死んでも忘れて終わりってそれはないでしょう。あとビーストがファンタジックでないのが致命的。
主人公エディ・レッドメインはどういう立ち位置なのか。
翔んで埼玉
日本/’19年製作/武内英樹監督
バカにされ続ける埼玉県人の誇りを取り戻すべく闘う美少年たちの物語。発表から35年ほど経ってリバイバルヒットとなっている魔夜峰央の同名漫画の実写映画化です。
関東圏にありながら「ださいたま」と呼ばれる県を自虐的に、それでいて愛情たっぷりに笑い飛ばす。トンデモ設定をラジオドラマとして扱い、現実世界のツッコミを挟むことで成立させようとしているけれど、はたしてその必要があったのかしら。設定の根はリアルなのだから映画文法に収めようとはせず、タイトルどおりもっとぶっとんでていいのに。
まさかのGACKTはまさかのハマリ役。伊勢谷友介も良し。二階堂ふみが悪いわけではないが、耽美ギャグ作品としてはヒロインも男性俳優にしてほしかった。