ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)
米/’17年製作/スティーヴン・スピルバーグ監督


ベトナム戦争にまつわる国の極秘の調査文書をめぐり、報道の自由と安定運営に揺れる新聞社経営者の姿を描く。
国家への反逆とは何か、国とは、国民主権とは。そして、報道とは、マスコミの使命とは。この2本柱で成り立つところを、時代背景を帯びた女性トップによる会社経営が中央に据えられているというのが特色。ジャーナリズムとの声高の主張が鼻につくことも多々ある現代では、望まぬまま椅子についたという巧妙な設定からの、一般的な価値観による決断という描き方が受けたのだと思います。
抜群にうまいのだけれど本当に主人公はこの役者であるべきだったのかと疑うメリル・ストリープトム・ハンクス