ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

里見八犬伝

里見八犬伝
日本/’83年製作/深作欣二監督


古の呪いにより城を追われた姫が、宝玉に導かれし八剣士とともに敵をとる。滝沢馬琴南総里見八犬伝」をベースとした鎌田敏夫の小説の映画化です。
ファンタジー+アクション+アイドルで、角川映画らしい大味の謎映画となりました。兄妹や敵味方、母と子など禁断の恋に溢れ、それぞれが魅力的なエピソードに思えるのに、2時間強に収めるがためにどれも中途半端。群像劇にするつもりがないのはキャスティングからもわかりますが、せっかく八犬伝なのだから群像劇を観たかったです。
抜群にかっこいい真田広之と、嫌いになれない薬師丸ひろ子夏木マリの身体をはった怪演が光る。