ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

見知らぬ乗客

見知らぬ乗客(字幕版)
米/’51年製作/アルフレド・ヒッチコック監督


電車で偶然乗り合わせた男に交換殺人を持ち掛けられたテニスプレーヤーが恐怖のどん底に突き落とされる。
悪意のない狂気ほど恐ろしいものはない。気軽な生返事により交換殺人の契約が一方的に成立してしまい、本当に殺人が行われるという設定の奇抜さと、約束を果たすよう付きまとわれるも警察に言えずもがくプロットの妙。ただ、巧いんだけれどワンアイディアでそれだけという感じが否めない。30分くらいの短編だったらもっと面白かったかもしれません。
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