ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ゴッドファーザーPARTⅡ」

米/'74年製作/フランシス・フォード・コッポラ監督


前作『ゴッドファーザー』から7年後の設定で、新しくドンとなったマイケル(アル・パチーノ)の孤独とその父親の若かりし頃(ロバート・デ・ニーロ!)を平行して描いた映画。続編としては大変珍しく前作を上回るほどの評価を受け、アカデミー賞に7部門輝いた記念碑的作品です。
前作の方がわかりやすかった気がします。そして今作は華やかな場面もあるけれども、全部通して暗い雰囲気が漂っていました。手下に裏切られかけ自殺に追い込み、実の兄に裏切られ殺し、妻には出て行かれたマイケルのラストの悲しそうな顔が目に焼きついています。
前作に引き続いてのニーノ・ロータの音楽が見事に作品全体の雰囲気にマッチしています。
それにしてもマーロン・ブランド(今作には出てませんが)、アル・パチーノロバート・デ・ニーロロバート・デュヴァルダイアン・キートンなどといった面々!当時は無名に近い人もいたんでしょう、が今の彼らの地位を考えるとなんとも奇跡的なキャスティングだったと思います。