ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

魔界転生

日本/'18年公演/日本テレビ明治座マキノノゾミ作、堤幸彦演出)


欲望のまま超人的な魔物に転生した人間と戦う柳生十兵衛の活躍を描く。日本テレビ開局65年記念として山田風太郎の同名小説を舞台化した作品です。
山田作品に醍醐味なエロ・グロ・バイオレンスが全然なく大味な舞台で、まさか後日の放送用にコンプライアンス配慮したんじゃないだろうなという穿ちも生まれる。キリシタンの蜂起を主導した青年・天草四郎の怨念が主軸となりつつ、大坂の陣での怨念、太平の世で剣に生きるものの怨念、それぞれにストーリーがあってまとまらないのが原因だと思います。映像を多用しており、劇場でみると効果的だったのかも。
上川隆也の安定感と存在感にびっくり。