ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

ぼくらの七日間戦争

ぼくらの七日間戦争
日本/’88年製作/菅原比呂志監督


理不尽な大人たちに反旗を翻す中学生たちの戦いを描く。
その後を気にしてしまうのは悪い癖で、刹那性を純粋に楽しめばいいのでしょう、30年も前の映画にかかわらずそこで描かれている学校への不満は、ブラック校則が社会現象となった現在でもまったく変わっていないことに暗鬱になります。さすがに教師による直接の暴力は減っているのですが、それも世間の批判が大きいからという消極的理由であり、「なぜ・どうして」という根本的な問いかけに答えてはいないのです。
菊池健一郎、鍋島利匡、宮沢りえ大地康雄の憎々しさが秀逸。