ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「白雪姫」


日本/公演終了(マチネ)/体現帝国(渡部剛己演出)


影を食べて美しくなる女。愛知から東京へと活動の場をうつした劇団、初観劇です。
グリム童話を下敷きとした、一昔前のアングラ仕立てのファンタジー。影の映し方を並べ立てるも、女王と白雪の苦悩は浮かび上がらず。美への、老いへの、自我への探求と欲望は欠けた林檎であり、かりそめの肉体とその影を喰らうことでその欠落を埋めようとしているととらえました。
白塗り三人。吉乃由夏、近藤修大、藤村昇太郎。