「生きてんだか死んでんだか」
大学サークルOBたちが開いた呑み会で起こる超常現象の数々。阪大系の若手劇団、初観劇です。
KERAっぽいなとまず思ったのは、あまり学生演劇であの作風を観なかったからかもしれません。もちろん作品全体がそうだというわけではなく、中盤あたりからあらぬ方向へ猛然と走り始め、不遇な男による絶望的なひとりツッコミラッシュとともに、現代を痛烈に皮肉って終わる。悪くない展開でしたが、ただ視点をズラせず社会批評にまでは昇華できていなかったのが惜しい。
役者はアテ書きなのでしょう。ツッコミマシーンと化した男役の茶髪には心からの賛辞を贈ろう。