ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「星降る地中に<竜>は棲まう」


日本/公演中(マチネ)/sputnik.(土屋甫作、鈴木径一郎演出)


強大な力をもつといわれる「竜」と、地中の結界の外から監視する人間との交流を描く。初観劇。
王道をいくファンタジー作品が、カフェスロー大阪というイベントスペースの規模で、この空間で観ることができたことにまず驚きました。美しい挿絵が溢れる絵巻物を紐解いていくかのような感覚。ミステリー要素も帯びつつ、人類への警告も差し込み、エンタメとしても上質。対面舞台は作品にあまり馴染んでいなかったように思いますが、心地よい時間を得られたことが嬉しいです。
赤毛モノなのに違和感を覚えさせない役者陣。竜を演じた巽由美子がまぶしい。