ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「テンペスト」

日本/'14年公演/新国立劇場(W・シェイクスピア作、白井晃演出)


かつて自分を孤島に追いやった敵の船を大嵐に巻き込んでの一騒動と魂の浄化を描く。
段ボールを積み上げた物流倉庫のような舞台美術のなかでの上演。なぜそういうモチーフを選んだのかはよくわかりませんでしたが。まちを追われた男が魔術を覚えるという前提から凄いですが、妖精たちをしもべとしてこきつかい、偶然近くの海を通りかかった因縁の相手を難破させたあげく、ひとり娘を王子と結婚させちゃうその剛腕さも凄い。途中何度も睡魔に襲われつつ。
古谷一行のどっしり安定感。