「ペコロスの母に会いに行く」

日本／'１３年製作／森崎東監督

認知症にかかった母親と、彼女に向き合う息子の交流を描く。同名エッセイ漫画の実写化です。キネ旬1位。
仕事に身が入らず、漫画を描いたり歌を歌ったりするバツイチ男による、親の介護をユーモラスに、それでいて深く描いた作品。オレオレ詐欺を本人も知らぬ間に撃退する母、自分を棚に上げてボケたボケたと言い合う姉妹、そして、親に忘れられていく自分。誰かに覚えていてもらえている間はその人は生き続けるとよく言いますが、じゃあ大切な人に忘れられてしまったときの自分自身は何なんでしょう。良い涙がとまりませんでした。
赤木春恵は言わずもがな、岩松了が良い。普通の人を好演。