ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「きらめく星座」

日本/'14年公演(複数再演)/こまつ座(井上ひさし作、栗山民也演出)


能天気なレコード店の一家を通して、往年の歌謡曲とともに、第二次大戦前夜の日本を描き出す。
確実に戦争の影が忍び寄るなかで、人々は苦しくもたくましく日々を暮らしていたという事実。時代を代表するイベントは、えてして詰め込み教育さながらに、その事象であったり文言だけが記録されていきますが、演劇というかたちで人の息づくさまを、フィクションとはいえ追体験できることは、大きな財産だと思います。そのためのミソは、底抜けにエンターテインメントであること。面白かったです。
久保酎吉が柔らかい。