ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「極道の妻たち」

極道の妻たち
日本/'86年製作/五社英雄監督


極道の社会を支える女たちの姿を描く。
以降シリーズが続々と作られた人気作。巨大組織の分裂による抗争が危ぶまれるこの時勢に観ると、より身近な話に感じます。愛玩対象だとか、内助の功だとか、女性をそういう杓子定規な描き方をせず、一貫としているのは、女がいるからこそ、男は極道稼業に命と誇りをかけられるということ。どの世界でも強きものは女なり。獄中やら抗争によるやもめ会という発想は面白く、また終わり方も渋い。
岩下志麻の凄み。