「巨人の神話」
仏/'06年('93〜'01)/ドミニク・ドリューズ監督(ロワイヤル・ド・リュクス)
世界最大級のスペクタクルパフォーマンス集団「ロワイヤル・ド・リュクス」による、フランスの都市ル・アーブルを中心に、8年にわたる計5回のパフォーマンスを記録した映像作品です。初見。
15メートル級のからくり仕掛けの巨人がある朝道路に横たわっている。どうやら空から降ってきたらしい。そんなシーンから始まる物語は、アフリカ大陸を経つつ、人を、街を巻き込み、「神話」は人々の心にじわじわと生み出されていく。芸術のもつ力とはこういうことをいうのだと、頭を殴られたレベルの衝撃を受けました。観た者も、観てもいない者も、その物語を共有する。至高。
ジャン=リュック・クールクーによる演出、フランソワ・ドゥラロジエールによる機械。