ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「サブウェイ123 激突」

サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]
米/'09年製作/トニー・スコット監督


電車ジャックとの交渉を担うことになった収賄容疑のエリート地下鉄職員の犯人との攻防を描く。過去に映画化された作品のリメイクだとか。
この設定だと踊るシリーズの『交渉人 真下正義』かTVドラマ「古畑任三郎」の江口洋介が犯人の回を思い出します。テロ行為自体が目的ではなく手段であるところは後者の方が近いのですが、そもそもこのような作品と比べられてしまうところがこの映画の問題点なのです。人質を囲い立て篭もった事件で成功した話はほとんど聞かないし、鉄道の専門知識もありネットも駆使しているのになぜ逃走計画はあんなにチャチなのかしら。頭脳戦が売りの映画だったとは思えません。
アメリカの魂であるデンゼル・ワシントンより、頭が切れる役柄のはずなのに図らずもケチな小悪党になってしまいそれが好転してしまったジョン・トラボルタを褒めたい。