ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「月光カノン」


日本/公演中/劇団ジャブジャブサーキット(はせひろいち作・演出)


月の光の下で奏でられる鎮魂歌。岐阜を代表する劇団「ジャブジャブサーキット」の最新作です。
震災から2年。前を向け但し忘れる必要は無い、というメッセージと受け取りました。最初はハッキリ言って冷め気味。超常的な力をもつ人間、現実味の薄い職業の人間、生命体ですらない人間。そんなペラペラな肉付けの彼らが「停電」という特殊な状況で時空を超えて一同に会するシーンから一気に立体的になっていく。折角なら震災に絡めなくても普遍的な話ということで良かったのに。変に誘導された気がしてしまったのが残念。
車椅子の軍人役はしぐちしんとマチルダさん役(違う)の咲田とばこ、このふたりが良かったです。