「サヨナラCOLOR」

日本／'０４年製作／竹中直人監督

冴えない主治医と入院中の憧れの同級生とがガンに侵されながらも心を通い合わせるまでを描く。日本のバンド「SUPER BUTTER DOG」の同名楽曲にインスピレーションを受けた竹中直人の熱意での映画化だそうです。
よくある病闘モノ。ただ主演も務める竹中の暑苦しい濃さと原田知世の儚げな透明感とが混ざって少しは特徴的な色味にはなっているかなと。純愛なのは間違いないのですが、気持ち悪さが勝ってしまう。それくらい人生に干渉してきてくれたからこそ生に執着できたのはわかるのですが、それは結果論だと。竹中よりも段田安則演じるスタイリストの誇張された軽さの方が逆に現実的でした。
失礼ながら内容よりもバラエティに富んだ出演者の方が印象的。大半は個体認識できなかったですけど。ゆず北川や斉藤和義、スカパラに三宅伸治などなど、言われればああそうかと。中島みゆきのかっこよさにはしびれます。