ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ロッキー」

ロッキー(特別編) [DVD]
米/'76年製作/ジョン・G・アヴィルドセン監督


場末のボクサーがチャンピオンへの挑戦権というアメリカンドリームを掴み取るべく奮起する姿を描く。
月並みな言い方をすれば「ロッキーのテーマ」がこの映画のすべてを表しているんだと感じます。誰かに認められたいという気持ちとチャンスをものにせんという高揚感、リング上でひとり闘う孤独。捻ったストーリーはなにもなく、とにかく前に向かっていく主人公は決してヒーローではなく、泥臭い雑草魂が感じられるところがこの映画が成功した理由でしょう。ラストが現実的だったのが特に良かった。でもこれはB級映画だと思う。
前述の通り、シルベスター・スタローンから「スター」臭がしないのです。良い意味で。ヒロインが絶世の美女じゃないのも良い。