ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

アニメ「ONE PIECE FILM Z」

日本/'12年製作/長峯達也監督


己の信じる正義のために海賊を新世界ごと滅ぼそうと企む元海軍大将と闘うルフィたちを描く。大人気漫画の映画版最新作です。
さすがジャンプの看板を背負って立つ作品、まさに王道を貫くストーリー。「ワンピース」も長期連載に伴い、それぞれの立場でのそれぞれの白黒つけ難い重い「正義」が前面に表れるようになったのですね。ただ今回はその正義が見えにくい。言いたいことはわかるけど・・・、と。信じてきた「正義」を(いつの間にか)失い揺れ動く青雉がこの映画の真の主人公なのかもしれません。あと、画面が目まぐるしく動くので目が疲れる。
今作は同じ原作者尾田栄一郎製作総指揮の『Strong World』よりもしっかり「仲間」として描かれていたのは良かった点だと思います。くどいですが青雉の今後が「ワンピース」という作品の向かう先だと思う。