ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「恋愛戯曲」

日本/公演中/名古屋大学劇団新生(鴻上尚史作、辻大輔演出)


粗筋は過去の日記参照で*1鴻上尚史の作品を名古屋大学の「劇団新生」が上演したものです。
上演時間160分。開始20分で飽きたのは前代未聞です。以前にも学生演劇版で観ましたが確かに場転が大量にあり難しい脚本だなとは思います。けれどそれ前提なのだからもっとやりようがあろうに。気配りすらない。脚本の台詞は詩のように美しいけれど、まず「圧倒」させないと設定から成り立たない作品、肝心の台詞も届きません。音響に首をかしげることが多く、また衣装も役に合っていないように感じました。すべては演出が被る責任ではありますが。
役者陣、相手の台詞の後に一呼吸おくのは何のメソッドなのか。そしてその役の立場の人間にまったく見えません。場転と台詞の改善で15分(!)は最低でも短くなるかと。