ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「昼顔」

昼顔 [DVD]
仏/'67年製作/ルイス・ブニュエル監督


愛する夫との間では不感症の女が、娼婦に身を落としながら夫への想いを深めていく。文芸作品と銘打てばなんでも有りなんですね。ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作です。
これは寝取られモノとカテゴライズして良ろしいでしょうか。優しい夫ではなく暴力的な愛に惹かれる妻。夢にまで見るんだからこれはもう一種の病気ですね。決して満たされるはずのなかった欲望が解消され真実の愛に到達する、と書けば聞こえは良いですがきっとそんなもんじゃなく。この女は今後「自分への罰」に快感を感じながら生きていくのでしょう。真性ドMの何がいいのか僕にはわかりません。
カトリーヌ・ドヌーヴの名前が無ければ観なかったです。でもどこがいいやら。