ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「アチャラカ再誕生」

アチャラカ再誕生 [DVD]
日本/'02年製作/空飛ぶ雲の上団五郎一座(いとうせいこう他4名作/いとうせいこうケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)


旅回り一座のはちゃめちゃ芝居。榎本健一を座長とした「雲の上団五郎一座」とイギリスのナンセンスコメディの金字塔「空飛ぶモンティ・パイソン」を目指して、いとうせいこうKERAを中心に結成された豪華ユニットによる公演です。文芸部として前述2名に加えて、井上ひさし筒井康隆別役実という日本を代表する喜劇作家が集結し、三谷幸喜が作家で呼ばれなかったことで自分の社交性の無さを悔しがったのもよくわかる布陣。ちなみに美術部は安齋肇しりあがり寿・なんきん。
「古き良きベタなドタバタ=雲の上団五郎一座」足す「出鱈目ナンセンス=モンティパイソン」。好みどストライクの笑いではないけれどもこんな豪華メンバーの夢の競演とあっては、もうその企画だけで嬉しい。真の意味で「娯楽」に徹しているので、あらたまって観る必要は一切なし。寝転がってつまみ片手にダラダラ観るのが一番なのかもしれませんね。積極的に観る気はしないけれど、こういう企画は沢山あって欲しいと思います。
これだけスタッフが豪華だとキャスティングって難しいですね。役者枠から深沢敦みのすけ三宅弘城池谷のぶえ、芸人枠から中村有志くりぃむしちゅー住田隆(ビシバ・システム)、その他枠からYOU・いとうせいこう三谷幸喜。豪華なのは認める、けど何かが足りない気がするのです。