ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「累―かさね―」


日本/公演中/少年王者舘(天野天街作・演出)


異質な人間が迷い込んだのは夢か芝居か、はたまたニューロンか。名古屋が誇る天才・天野天街率いる劇団「少年王者舘」による最新公演です。初観劇。
頭がぐるんぐるんする。これが噂に聞く少年王者舘、分類すればアングラになるのでしょうか。開演に向けて世界は歪み始める。どうやら殺人事件が起こったらしいが最初はよく分からず。言葉と言葉は重なりだし、時間軸は前後しながらシーンは繋がっていく。まるで脳に直接語りかけられているような感覚を覚えました。たった1時間強なのに観終わった後の充実感と疲労がハンパ無い。
異質な客演でまさかの主役の中川晴樹は本当にそのままヨーロッパ企画から迷い込んだみたい。脚本なんだけど、やっぱ浮いてますよね。