ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「スミス都へ行く」

スミス都へ行く [DVD]
米/'39年製作/フランク・キャプラ監督


アメリカのとある州の有力者の操り人形として上院議員となった純粋な男が正義のために信念を貫く姿を描く。
腐敗する政治を許せず文字通り命をかけて戦った男、と書けば素晴らしい人間に聞こえて勿論そうなのですが、あんな人間が身近にいて欲しくないし、いたら国会審議は進まないし終わらないんだろうな。つまり個人の名誉という言い方は悪いけれど小さな事案だったからこそ英雄談となった、一発屋であることは否めないかと。しかし言論の自由が守られているからこそ出来る反則技、それが許される空気そのものには感動しました。マスコミへの痛烈な批判も面白い。
議長役ハリー・ケリーがおいしい役。みんな議員という仕事に誇りをもってるところが良いですね。