ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ブラッド・ダイヤモンド」

ブラッド・ダイヤモンド [DVD]
米/'06年製作/エドワード・ズウィック監督


ダイヤの採掘権をめぐる南アフリカの紛争のなか、白人の密輸業者と村を焼かれ家族と引き離された黒人との利害関係を伴った交流を描く。
一握りの金持ちのために貧しい国が踊らされる。今作ではダイヤモンドという富の象徴が物語の核でしたが、靴やサッカーボール等そのような疑惑のあがる製品は後を絶たず、事態の底の深さを感じざるを得ません。この映画の問題提起も「最後は消費者次第」ということで、まあ現実世界ではそうだよなというところですが、この映画自体のヒューマニズムは少し鼻につくのです。
主役レオナルド・ディカプリオよりも、黒人側ジャイモン・フンスーの方が骨太で印象的。ジェニファー・コネリーはいと美し。