ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「海辺の家」

海辺の家 [DVD]
米/'01年製作/アーウィン・ウィンクラー監督


余命宣告された設計士の男が、離れて暮らす息子や周りの人々と一緒に自分の"家"を壊して造りなおすヒューマン・ドラマ。
自我を押し付けていた男が死と向かい合うことでやっと素直になる。素直になるから心が届く。心が届くから愛し合う。悲しい結末は見えているのにそれが至極ハッピーエンドに思える、そんな優しい映画でした。コミカルなタッチで物語は進むので暗い気分にはならないし、根からの悪い人間が出てこないので嫌な気持ちにもならない。かといって薄っぺらくもないのは、「家をつくる」という嘘ではない行為が核にあるからだと思うのです。
息子役ヘイデン・クリステンセンのかっこよさと、あれだけパンクしてながらの内側の純粋さ。隣のジーナ・マローンがエロい。