ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ブレードランナー ファイナル・カット」

ブレードランナー ファイナル・カット スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]
米/'07年('82)製作/リドリー・スコット監督


極度に高度化したことにより人間に危害をくわえるようになった人造人間を始末する男の物語。製作から25年経ってスコット監督自身で再編集した作品です。
そこはかとなく「甲殻機動隊」の空気が漂う映画でした。人間が勝手な都合で"開発"した人造人間が自分達にとって危険となると"処分"する。"感情"がハイスペックになればなるほど人造人間たちは自分の存在意義に困惑する。繰り返し描かれるテーマですが何度観ても答えの出ないままで胸が痛みます。"未来"が存在しないとわかっていてもラストで人造人間の女性とともに逃げる道を取る主人公。それが自分たちの存在意義だとでも言うように。
終始暗い。暗くて、やりきれない。