ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「THE有頂天ホテル」

THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション [DVD]
日本/'06年製作/三谷幸喜監督


とあるホテルでの大晦日の小さな奇跡の一日を描く。
舞台はホテルのみで、いわばシチュエーションコメディ。時間軸も交錯せず、まるでお芝居を観てるかのよう。しかし折角のリアルタイム映画なのに、三谷第1作目の『ラヂオの時間』にあった疾走感がこの映画にはないのがこの映画の弱点。ラストのカウントダウンパーティまで、より一気に持っていけるはずの流れなのに。香取慎吾演じるベルボーイのくだりが鼻につく以外は好きなんですけどね。
思うにこの映画で一番楽しんでたのは、役者たちが今どこにいるかフローチャートで考えてたときの三谷幸喜に違いない。