2011-06-08 「THE有頂天ホテル」 日本/'06年製作/三谷幸喜監督 とあるホテルでの大晦日の小さな奇跡の一日を描く。 舞台はホテルのみで、いわばシチュエーションコメディ。時間軸も交錯せず、まるでお芝居を観てるかのよう。しかし折角のリアルタイム映画なのに、三谷第1作目の『ラヂオの時間』にあった疾走感がこの映画にはないのがこの映画の弱点。ラストのカウントダウンパーティまで、より一気に持っていけるはずの流れなのに。香取慎吾演じるベルボーイのくだりが鼻につく以外は好きなんですけどね。 思うにこの映画で一番楽しんでたのは、役者たちが今どこにいるかフローチャートで考えてたときの三谷幸喜に違いない。