ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「銀杏やり逃げ公演 第2部」

日本/公演中/大阪市立大学劇団カオス


上に同じく。1時間おいての第2部です。

1『GTE〜スイカの神様〜』(ぞうりょう作・演出)

悩める少女が荒れた高校で健気に授業をする純粋バカな教師の姿に感化されていく。題名からも推測されるようにテレビドラマぽかったです。構成はきちんとしていたのですがシーン毎に色がバラけていて、どういう気持ちで観たらいいのかがわかりませんでした。

2『或る冬の日』(アール・デュポン作・演出)

聖なる夜の心温まるお話。誰かが自分のことを考えてくれていると知ると優しい気持ちになりますよね。こういう会話劇は舞台よりも映像向きかな。流れがわかってしまう分、それ以外のところで見せなくちゃならない。サンタのキャラを深めたらより面白くなると思います。あとBGMが合ってないのか使い方が微妙なのか。


4作品観て思うに、このオムニバス公演自体を『或る冬の日』を軸として他の3作品にそれぞれ少しだけ絡めながら作り、公演の最後に『或る冬の日』の最後のエピソードでそっと締めてあげると一公演というまとまりとしての完成度はあがるでしょうね。まあやりたいこととは違うでしょうが。