ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「お熱いのがお好き」

お熱いのがお好き (特別編) [DVD]
米/'59年製作/ビリー・ワイルダー監督


ギャングに追われて成り行きで女性楽団に紛れ込むことになった二人組貧乏バンドマンの恋愛絡んだ珍道中。
トニー・カーティスの二枚目にマリリン・モンローの色っぽさにジャック・レモンのおかしさ。ビリー・ワイルダーの練られた脚本に演出が冴えわたるのは言わずもがな、役者の魅力が十二分に味わえるのもこの映画が名作たる由縁でしょう。カーティスとモンローのロマンチックな恋愛シーンに、レモンと大富豪の爆笑シーンを挟んでくるのは最早反則。
これにせよ『トッツィー』にせよ『ミセス・ダウト』にせよ、"女装"を出オチにさせないところが素晴らしい。カーティスの美しさは異常です。レモンは、おいしいからいいよね。