「映画の巨人 ジョン・フォード」
米/'06年製作/ピーター・ボグダノヴィッチ監督
アメリカが誇る名監督ジョン・フォードの映画史を多彩なゲストによってたどるドキュメンタリー映画。
『荒野の決闘』と『駅馬車』くらいしか観たことがないジョン・フォードですが、同じような作り手として非常に興味深い内容がたくさん聞けました。俳優に考えさせない演出方法や自然の演技を引き出させるマジック。話からは偏屈な印象しか受けないのですが、全員が彼を尊敬し敬愛しているのが伝わってきます。オーラがあるのでしょうね。これだけ誉められるとフォード作品をもう少し観てもいいなと思いました。
とにかくメンツが豪華。ナレーションがオーソン・ウェルズ、フォード一家としてジョン・ウェインにヘンリー・フォンダにキャサリン・ヘップバーン等々、監督としてマーティン・スコセッシにスティーヴン・スピルバーグにウォルター・ヒルにクリント・イーストウッド。フォード自身のインタヴューも含めて贅沢なドキュメンタリーでした。