アニメ「マインド・ゲーム」

日本／'０４年製作／湯浅政明監督

情けない男が一度死ぬことで「本気で生きる」ことに目覚める。ロビン西の原作漫画を、日本一"トンガッた"アニメ制作会社「STUDIO４℃」が映画化した作品です。
松本大洋チックな絵とクレヨンしんちゃんチックな絵と実写的な絵と抽象的な絵が混在し、わけのわからない「マインド＝精神」世界をこれでもかと描き出す。無駄にハイクオリティ(褒め言葉です)。初めにコラージュのように見せられる回想が伏線でありつつ本筋である矛盾。考えたら深そうだけれど、その中で得た高揚感を壊したくないがゆえに何も考えたくない。まさに「マインド＝気持ち」で観た映画でした。
吉本芸人たちの声が違和感なく。というかアテ書きだからか世界を創りあげるために必須。たまの「中の人」の顔になるのも面白い。