ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ちっちゃなエイヨルフ」

日本/'09年公演/ヘンリック・イプセン作、タニノクロウ演出


妻と夫とその妹と元恋人、それぞれの想いは"ちっちゃなエイヨルフ"を中心にから回る。イプセンの戯曲を「庭劇団ペニノ」のタニノクロウが演出したものです。両人の作品共に初見。
自己中心的な人間たちであっても、それでも他人に寄りかかって生きていきたがる。他人を愛するのは自分を愛しているからなのかしら。様々な気持ちが交錯し傷ついてもみんな一歩ずつ進んでいこうとするのは救いです。それが前進なのかは別として。
勝村政信ははまり役。弱いキャラなのに決して情けなくならない。長椅子を組み替えることで場転を表すような方法は好みですけど、ちょっと今回のはピンと来なかったです。