ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン」

日本/'98年公演/つかこうへい作・演出


とんでもない部長刑事とその部下が熱海で起こった殺人事件を手がけるも、そこにモスクワオリンピックが絡んでくる。つかこうへいの最早伝説化され、更につか自身の手によって改変を繰り返している戯曲の阿部寛を招いたバージョンです。つか作品は初見。
たった一人で小劇場第2世代を築き上げ様々な演劇人に影響を与えたつかこうへい。ずっと観たいと思ってました。役者のエネルギー、いや演出のエネルギーか。繰り広げられる力技と音照のセンス、確かにしびれた人間はたくさんいることでしょう。伝説の「白鳥の湖」しかり。ただ映像で観ても全然わからない。全然伝わってこない。劇場で観なければその真の凄さは感じられないのでしょうね。
阿部寛の濃さが非常に活かされてました。ただ好みじゃない。それよりも山本亨の方が好きです。