ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「嵐になるまで待って」

日本/'08年公演(四演)/演劇集団キャラメルボックス(成井豊作・演出)


自分の声が嫌いな少女と声を自在に操る男、2人の声質が似ていたために事態は大変な方向へと進展していく。キャラメルボックスの作品を映画館で上映する企画の第1弾作品です。
キャラメルらしい物語。それだけ。舞台すてき。それだけ。波多野かっこいい。それだけ。台本で先に読んでいたのですがそのときからどうも好きになれず、作品を観たら変わるかと思ったのですがやっぱりなんだかなあと。悪くはないのです。適度に面白いし適度に泣かせるし適度に心温まるし。それでもなあ。うむむ。
それにしてもこれを映画館で上映する必要があったのか。キャラメルは公演自体手ごろな値段だし観易いしチケットも取れる。それでも映画館でやる意図は。映像で見せるならばそれなりの特典が無ければ納得できません。観客に対するサービス精神が一切感じられませんでした。これなら「ゲキ×シネ」の方が何倍も良い。そしてキャラメル作品ははっきり言ってスクリーンに映すまでの作品ではないかと。TVで大丈夫。