ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ねじれた航海」

日本/'08年公演/OUT OF ORDER 外伝 with 猫のホテル(大熊啓誉作、千葉雅子演出)


テロリストにのっとられた豪華客船、人質とされた一部の乗客や船員とテロリストとの攻防を描く。お笑いと舞台とが融合するエンターテイメントを提供する芸人たちによるユニット「OUT OF ORDER」が劇団「猫のホテル」と組んで本気で演劇に取り組んだ作品です。
ほとんどの役者は芸人ということで、間の取り方はうまい。ただ台本が弱い。せっかくなんで笑いがもっとあってもよかった。あとどんでん返しがあるにせよ、あのエコ云々の箇所は非常に浮いてました。なんで皆が心動いて協力的になるのか理解できない。『ジョビジョバ大ピンチ』でも観て勉強してください。どうもお笑いでも演劇でもない中途半端な芝居でした。
内容面もですが、アテ書きをそれほど活かせた感じもなく、別にどの役も他の誰がやってもやれたのではと思う感じ。狭い舞台にあれだけの人間が出ると邪魔ですね。もっと人数減らした方が一人ひとりのキャラも立ったのでは。