ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「COMPOSER〜響き続ける旋律の調べ」

TEAM-NACS COMPOSER ~響き続ける旋律の調べ [DVD]
日本/'05年公演/TEAM-NACS(森崎博之作・演出)


ヨーロッパ音楽界の巨頭、ベートーヴェンの半生を描く。北海道を拠点に活躍する劇団「TEAM-NACS」(現・TEAM NACS)による公演です。
ベートーヴェンを音楽の聖人ではなく一人の息子を持ち苦労する親として描き出しており面白い。どこまでが史実でどこまでが想像でどこまでが創作なのか。遺作に「レクイエム」を作曲しながら未完成でこの世を去ったモーツァルトの怨霊が、ベートーヴェンシューベルトにまとわりついて彼の"絶望"を押し付けようとする。しかしベートーヴェンが絶望の向こう側に見たものは…。ラストがあからさまに読めてしまったのが残念。
シューベルトを演じた佐藤重幸(現・戸塚)が一番役にマッチしてました。安田顕は以前観たようなインパクトはなく。おいしい役だったのにもったいない。大泉洋とヒラメは相変わらずでした。森崎博之は声が好きじゃない。