ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「サマータイムマシンブルース」


日本/公演中/関西学院大学演劇研究会Theater Hi-Wind(上田誠作、中川祐一脚色・演出)


SF研の部室に置かれていたタイムマシンに乗って現在に過去にと大騒ぎするシチュエーション・コメディ。関西若手人気劇団「ヨーロッパ企画」の代表作を関西学院大学の劇研が上演したものです。なお、題名に一部改変あり*1。'05年にヨロ企版を観劇しています。
真夏の話を真冬にやったことについて。まあそれは置いといて。結構脚色ありでして、登場人物としてはSF研に男性部員が減って女性部員が増えたのと、未来人がなぜか2人いたこと。内容としては削除箇所とそれの穴埋めの箇所が何点か。ケロヨンと河童様がとある別の置物と神様になっていたこと。特に神様には噴きました。役者似過ぎ。まあ全体的にこれといって違和感はなかったです。ただ冷蔵庫のくだりは欲しかったですね。あそこは役者のキャラづけと後への伏線という、やってることはくだらないのに非常に重要な部分だと思うのです。
舞台の部室はまああんなもんでしょ。思ったよりも作りこまれてて満足です。TVはつくし。エアコン製造グッジョブ。暗室のドアのたてつけが悪いのはご愛嬌。丁寧にもネタを知ってる人用に不使用ながらロッカーもありいの。
テンポは良いところは良くて。役者もみんな個性的で面白かったです。あとは大学生的ノリの疾走感が出たらもっと面白くなるのではないでしょうか。あえてもう一つ言うなら、タイムマシンの消え方はもう少しどうにかならなかったのかしらね。

*1:原題は『サマータイムマシン・ブルース』。'01年初演、'03年再演、'05年再々演。同じく'05年に映画化もされました。それぞれの感想は過去日記参照のこと。