ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「チラッと公演in銀杏祭」

日本/公演中/大阪市立大学劇団カオス


大阪市立大学の演劇サークルによるオムニバス形式の学祭公演です。構内の一教室を会場とし、狭い舞台に主な照明は蛍光灯、遮音はひどく外から様々な催しの声が聞こえてくるという観る側・製作側共に悪条件の中での鑑賞。あの環境で芝居を打つのはかなり大変なことでしょう。それぞれ簡単な感想をば。
Act.1『出口』(三千緒トメ作・演出)
出番ではない役者が舞台奥で木々を連想させるストップモーションで待機しており出番になると舞台前方に出てくる演出は好き。ただもう少しその時の主人公の心象心理を表現できるストップモーションも出来たかも。個々人でバラバラに見えたのも一因かと。
Act.2『モノクロピクチャー』(こはるーぷ作・演出)
内容は一番好き、だけど不完全燃焼。転がしからの赤照明による役者の影が大きく壁に映るのは演出意図かしら。だとしたらもっと効果的な使用ができるのでは。あと役者の出ハケが多かった。短編&少人数の役者で出ハケを多用したため芝居が途切れ途切れに感じ、こちらの意識も途切れてしまいました。残念。
Act.3『WonderLand』(アポロ作・演出)
出落ちに始まり出落ちに終わる。嗚呼、素晴らしき出落ち。