「Ｍ★Ａ★Ｓ★Ｈ」

米／'７０年製作／ロバート・アルトマン監督

前線の野戦病院で苦闘する軍医の活躍を描いた物語。砲弾の中で人命を救いつつ、常に笑いと愛を忘れない。以上本編より引用。監督は昨々年の暮れに死去したロバート・アルトマン、主演がドナルド・サザーランド。
暑苦しい戦争支持でもなく、鼻につく反戦映画でもない、一味違った戦争映画でした。戦争してるハズなのにそれを微塵も感じさせず、ただただ男子校ノリの馬鹿騒ぎを繰り返すだけのストーリー。あんな軍医に治療してもらうなんて堪ったもんじゃない。でも、とにかく面白い。絵画の「最後の晩餐」を忠実にコピーしたシーンや、本編の中で役者紹介をして終わっていくラストのやり方など、製作サイドの遊び心も満載です。これだけ戦争を茶化してるってことは、やっぱり反戦映画なんでしょうかね。でも観てたらそんなこと関係なくなります。ただただワーッと観られるので。
若いドナルド・サザーランドは初見。彼は『スペース・カウボーイ』のおじいちゃんのイメージが強すぎて。彼にも若い頃があったんですねぇ。