ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「バンテージ・ポイント」

バンテージ・ポイント CE [DVD]
米/公開中/ピート・トラヴィス監督


大統領暗殺の瞬間とその真相を、その場に居合わせた様々な境遇の男女8人の視点から描き出すサスペンス映画。
手に汗握る展開とはこういうことを言うんですね。何度もその日の正午12時にリターンしていく内に、だんだん事件の全貌が明らかになりはじめ、いつのまにか一本の時間軸に集結していく。その脚本の作り込みの上手さに脱帽。さすがに8回も同じシーンに戻っていくので、多少とも飽きがこないとは言えませんが、それをチャラにするだけのものは見せてくれます。ただラストはいただけない。突っ込んでは書きませんが、偶然にもほどがある!
同じ時間軸を複数の側面から見る、という描き方はかなり好み。でも折角の8人も、使い捨てが多かったのが残念です。一本の流れになってからも、もう少し絡んでほしかったかな。