「ジュリエット・ゲーム」
日本/'89年製作/鴻上尚史監督
駅で見かけた女性に一目惚れしてしまった小学校教員、「愛とは何か」をテーマに、"愛"は"幻想"だと言いながらも彼女をどこまでも追いかける彼の純粋な"愛"を描く。演劇畑の鴻上尚史が脚本と監督を手がけており、彼の劇団「第三舞台」の役者陣もちょこちょこ出演しています。あと、ネームバリューがどれくらいか知らないので何ですが、種田陽平が美術を手がけています。
多分鴻上あるいは第三舞台に好意的でなければ、そんなに面白い映画ではないんじゃないか、と。確実にストーカーな男とその周りの何考えてるかわからない女たちに感情移入はまったくできず。最大の見せ場であろう最後の追いかけっこも素直に受け入れられなかったです。そもそも橋爪功は必要だったのでしょうか、という根本的な疑問も。
BGMの使い方が芝居の時と同じでしたね。一つの場面にそれを象徴するような曲をバンッとぶつけてくる方法。選曲も彼好みの忌野清志郎やブルーハーツなど。でも今作では歌と物語があまり合ってなかった気がします。浮いてる感じがしました。