ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「冬のユリゲラー」

日本/公演中(再々演)/ヨーロッパ企画(上田誠作・演出)


劇団「ヨーロッパ企画」の第23回公演にして、2000年に上演された作品を再演する「バック・トゥ・2000シリーズ」の2作目。クリスマスの夜、ある喫茶店に集まったエスパーたちが繰りなすドタバタ劇。東京進出時の演目であったり既に再演されていたり深夜TVドラマ化されたりと、ヨーロッパ企画の代表作のひとつと言える作品です。
先日の『苦悩のピラミッダー』に引き続きの観劇でしたが、これまた期待に沿った出来で満足。もし実際に超能力が使えたら多分こんなふうなんだろうな、と彼らの芝居はいつもどことなくリアリティがあるのが良いですよね。何の発展性も無い話ですが。
開演当初、ヨーロッパメンバーが一人しか舞台上にいなかったので、別の劇団の芝居を観てるようでした。加えて客演が3人と多く、それぞれ主要な役をやっていたので、全体通していい意味でヨーロッパぽくない雰囲気の芝居になっていたと思います。一部観客が周到に張り巡らされた伏線についていけてない箇所(特にオチあたり。どうも笑いが少なかったです。)もあったようですが、自分的には全く問題なし。かなり声を出して爆笑してました。最初の方の会話をラストに上手くからめる上田誠の手際に敬服。
座長の中川晴樹、今回は座長なんだからカーテンコールの物販くらい客席見て喋っては?笑。諏訪雅、ただただ爆笑。本多力、テレポートが微笑ましい。土佐和成、年齢つかめず、彼はもっと魅力あるキャラのはず!!山脇唯、今作の紅一点、でもあまり活躍ドコロなかったです。彼女がヨーロッパ女優陣で一番可愛いと思う。そして客演陣。首藤慎二が地味目ながらも好感の持てる印象。人羅真樹は、ヨーロッパ企画で言うところの石田剛太か、大きい体をフルに活用する細かい能力は笑えます。岡嶋秀昭、もう少しまともなマスターでもよかったかも、濃ゆかったです。そして、"他"<爆笑。