ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「コーヒー&シガレッツ」

コーヒー&シガレッツ [DVD]
米/'86年〜製作/ジム・ジャームッシュ監督


コーヒーと煙草を重要小道具に置き、様々な人々の会話を通した日常の一部を渋く、かつユーモラスに描く。ジャームッシュが7,8年にわたって撮り溜めた珠玉の短編集です。出演は有名どころではロベルト・ベニーニケイト・ブランシェットビル・マーレイら。
コーヒーの黒と煙草の白の対比に象徴される白黒映像がとてもキレイでした。雰囲気なんかは、どことなく大友克洋の漫画が思い起こされ。一番好きなエピソードは「いとこ同士?」。人物描写がよかったし、とにかくおもしろかったので。たくさんの出演者の中でもケイト・ブランシェットにはビックリ。スタッフ・ロール見るまで全く気づかなかったです。
コーヒーに煙草、その動作主が変なおっさんであれ綺麗な女性であれ老人であれ、なんとなく「カッコイイ!」と思えるこの映画。何の問題提起もないけれど、至福の一時が味わえます。今のところどっちも全くダメですが、いつかはそれが似合うような大人になりたいものです。