ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「DEATH NOTE デスノート 前編」

日本/'06年製作/金子修介監督


週間少年ジャンプ誌上で連載され、大ブームを引き起こした漫画の実写映画化。そこに名前を書けば死ぬ死神のノート「デスノート」を手に入れた天才大学生・夜神月(ライト)が"救世主"として犯罪者を裁いていくのを通して、正義とは何かを問うた問題作です。大体全12巻の原作コミックスの1〜7巻程までを映画化するようで、11月から正式な続編となる『〜後編』が公開されます。
ライト=藤原竜也は、原作を考えるとちょっと違和感ありかな。でも観ていて引き込まれるような演技でした。文句無いです。鹿賀丈史は渋い声で雰囲気あります。本人が話してるのに洋画の吹き替えみたいに感じられましたが。死神リュークをCGで表現していたのですが、やっぱり違和感大。声担当の中村獅童はいいのですが、無理がありますね。難しいのでしょうが。
それにしても、一本の映画として公開しておいて、まさかまったく完結させる気が無いとは思いませんでした。超途中で終わりですもんね。これで観客は納得するのでしょうか。それだったら公開せずに、ファンのコレクターズ・アイテムとしてDVDでも出せばいいんです。そもそも前・後、と二作に分ける必要性にも疑問。金を稼ぎたいとしか考えられない。あの膨大な文字と伏線のはられた原作を一本にまとめてこそ映画監督の技量の見せ所じゃないですか、金子監督!?