ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「王様と私」

王様と私
米/'56年製作/ウォルター・ラング監督


シャムの王国に家庭教師として招かれた英国人の女性教師と、近代化を目指す王様の文化を越えた交流を描くミュージカル。
西洋化に生き残りをかける未熟なアジアに対し、教養と権利を教える成熟したヨーロッパの構図。バカにするような描写はなく好感をもてたのが、いまでもブロードウェイでロングランのかかる由縁なのでしょう。一代では因習があらたまることはなく、少しずつ変化していくというラストも良し。
それでも王様役がアジア系ではなくユル・ブリンナーだという事実。ヒロインにはデボラ・カー。