2018-12-31 「王様と私」 米/'56年製作/ウォルター・ラング監督 シャムの王国に家庭教師として招かれた英国人の女性教師と、近代化を目指す王様の文化を越えた交流を描くミュージカル。 西洋化に生き残りをかける未熟なアジアに対し、教養と権利を教える成熟したヨーロッパの構図。バカにするような描写はなく好感をもてたのが、いまでもブロードウェイでロングランのかかる由縁なのでしょう。一代では因習があらたまることはなく、少しずつ変化していくというラストも良し。 それでも王様役がアジア系ではなくユル・ブリンナーだという事実。ヒロインにはデボラ・カー。