ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「沈澱タイ」


日本/公演中(再演)/room16(SABO作・演出)


若くして世に出た芸術家が歩む、愛と絶望の世界。名古屋の新進気鋭劇団「room16」による、あいちトリエンナーレ公募通過作品の同年再演版です。
すごく後味の悪い作品。決して外れではない、と思います。才能だとか、芸術だとか、純愛だとか、どれかひとつでもアンテナに引っ掛かれば良かったのでしょうが、最後まで冷めて観てしまいました。だから何なんだと叫びたかった。肌に合わない作品は久しぶりで、だから混乱しているのか、或いは作品の力に揺さぶられているのか判断がつきません。美術は悪くないが、劇場のサイズが合っていない気がします。
名古屋の俳優賞を受賞した八代将弥の生活感のない雰囲気は独特。