「トキワ荘の青春」
日本/'96年製作/市川準監督
小さなアパートに集まる漫画家の卵たちの青春物語。実話もとにしたフィクションです。
漫画の神様・手塚治虫が住んでいた場所に集まった面々は、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄(AとF)ら、そうそうたるラインナップで、伝説となったのは疑問の余地もないところ。ただ、彼らも売れない生活の中で切磋琢磨していた時期があって、そして、彼らと肩を並べられなかった人もいた。寺田ヒロオという名前が今でも残っているのは奇跡に近く、しかし逆にその一般人寄りの存在が、僕らを安心させてくれるのかもしれません。
本木雅弘の他は当時無名の小劇場系役者陣。北村想は別格として、古田新太に生瀬勝久、阿部サダヲ。そういう意味でもトキワ荘となりました。