ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「エッグ」

日本/'15年公演(再演)/NODA・MAP(野田秀樹作・演出)


オリンピック採用種目となることを目指すスポーツに隠された真実と、従事した人々の物語。
含みがあり過ぎて、何をどう理解していいのかわからないというのが本音です。戦争を知ろうというのでよければ簡単で、しかしそれを野田秀樹作品で欲しいとは思わない。「今」を揺らがせ「記録」を揺さぶる、というのであればそれは届いたといえます。でも、それを受け止める準備が、出来ていないのです。あと、時代とともにあった「寺山修司」という単語が意味付けに二の足を踏む要因であるのは確か。
橋爪功大倉孝二がいてくれて助かった。椎名林檎の曲の使い方はあれでよかったのか。